sin光臨天使エンシェル・レナFD
2006年2月1日掲載
奢って、業界人!! R
第5回:青年失業家、北へ! その2〜テックアーツ編

 精力的なペースで(デザイナーさんに負担をかけているとも言う)お贈りする北海道シリーズ第2弾は、“May-Be SOFT”“MBS TRUTH”“G.J?”“SQUEEZ”と4つのブランドを抱え、精力的にソフトを出されているテックアーツさんです。
 今回は新ブランド“OLE”(オーレ)を立ち上げるとのことで、いろいろとお話をお聞きしてきましたー。

 頂いた料理は…カニ鍋! うわほー! やっぱ北海道といったら鍋でしょ、鍋。これだけでもここに来てよかった!<マテ
(注※このインタビューの収録日は2005年12月7日です)

  今回のゲスト
河野大樹さん(右)
株式会社テックアーツ 広報営業統括
テックアーツ営業統括の大樹ですっ! 主に店舗様への営業や社内の取りまとめ等を行っています。最近は麻雀アニメの「アカギ」にはまりっぱなし! 「やせ〜〜が〜〜まんばかりで〜〜」とアカギの主題歌を唄いながら今日もテックのゲームを売り歩く……

小林亨庸尊さん(左)
株式会社テックアーツ 広報
どもっ! テックアーツのキモ可愛い系アイドル「スター小林」です。会社の中で奇声を発しつつデモムービーを作ったり雑誌社さんとのやり取りをしてます。最近はシモネタキャラからの脱却を目論むものの…。好きなカラーは「ピンク!」


今回のお店
食然美源 有き家
出版関係などのお客様が来札した際に良く連れて行くお店とのこと。釧路市に本社を構え、北海道を中心に展開する飲食チェーン店のひとつ。素材を活かした各種料理と、パーテーションで区切られ掘りごたつ状になった客席が売り。

“G.J?”の姉妹ブランド“OLE”
<毛ガニ入りちゃんこ鍋、ホッケ、ふらのラベンダーポークの
石焼き角煮、刺身盛り合わせ、もずく酢などを頼む>
マリオ: えー、どうもご無沙汰しています(笑) 今日はよろしくお願いします。
小林: <胸を張りながら>テックアーツのことで聞きたいことがあれば何でも(笑)
マリオ: それは頼もしいお言葉(笑) ではまず、新ブランド“OLE”について、設立の経緯を教えていただけますか。なぜ(4ブランドもあるのに)新しいブランドを?
小林: 以前からコンセプト的に何か新しいものを、というのは考えていたんですが、今までテックアーツのゲーム自体がエロ要素に振ったものが多かったこともあって、「萌え」とか「ラブコメ」といった「それ以外の要素に振った作品をある程度出したい」と考えたとき、「既存のブランドではなく新規ブランドでやってみたい」というのがありました。それで『へんし〜ん』(May-Be SOFT)(注1)でディレクターを務めていた「いたぐ」を新ブランドのディレクターに据えました。『へんし〜ん』自体もラブコメ的要素を多くはらんでいたので、そういったゲームを作るのに適したスタッフを社内から集めてきました。…って、そういう経緯で合ってますか(河野さん)?
河野: だいたい合ってます(笑)
マリオ: それはいつ頃ですか?
河野: 正直、話が出たのは1年ぐらい前ですね。スタッフの確保にちょっと時間がかかっていたので、いたぐだけが先陣を切ってスタートしていました。スタッフの半分が“G.J?”(注2)のスタッフなんですよ。それでG.J?とOLEの足りない分に新スタッフを追加しました。その辺もあって、G.J?とOLEが「姉妹ブランド」という言い方をしたんです。
マリオ: なるほど。
河野: で、(OLEの)ディレクターはいたぐなんですが、プロデューサーと監修でG.J?の「んじゃが倫也」(注3)と「佐野俊英」(注4)が関わっています。
マリオ: 製品のクオリティを一定以上にするための(熟練者による)アンカー(錨)ですか?
河野: それもありますし、姉妹ブランドであることを強調する部分もあります。あと、今までのG.J?作品の成果があるので、ユーザーさんに(「デビュー作だけどG.J?の主要メンバーが監修したのなら期待できる」と)安心感を与えるためですね。いたぐ自身も『へんし〜ん』で結果を出していますし。その上で、先ほど小林が言った「今までのテックアーツにはできなかったことを新ブランドでやりたい」というのが今回の経緯です。
マリオ: テックアーツが立ち上がって以来、ここに来て「萌え」を取り入れようと思ったのは…。
小林: いやいや、取り入れるというよりは、実験的な部分もあります。テックアーツのブランドはそれぞれ同じものにならないように配慮していますが、「萌え」も欲しいと言うユーザーさんもいらっしゃるでしょう。それを既存のブランドでやってしまうとユーザーさんが「ブランドのイメージと違うんじゃないか」と思ってしまうのではないかと。それなら新ブランドでやったほうが新鮮で良いのではないかと考えたんです。
マリオ: すると新たな層を取り込もうという意図ですか?
小林: それもあります。
河野: 言い換えると「テックアーツのブランドでできないことをなくす」というか、OLEも入れた5ブランドで、すべてのジャンルに対して当てはまるブランドが必ずあるようにしたかったんです。今回のOLEで今のところは十分だと思います。
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やっぱり北海道に来たなら海の幸は必須でしょう。本場は美味い。










※注1
テックアーツの老舗ブランド。代表作は『Sixty-Nine』『−スガタ−』『へんし〜ん!』など。






※注2
“Ripe”の後継ブランドで、佐野俊英さんの原画が売り。代表作は『アキバ系彼女』『双子ノ母性本能』『姉とボイン』など。



※注3
シナリオライター・ディレクター。シナリオの代表作は『−スガタ−』『えらぶる〜えらぶ+らぶ×ダブルで〜』(以上May-Be SOFT)『アキバ系彼女』(G.J?)など。



※注4
巨乳で可愛い女性キャラのファンが多い原画家。代表作は『すいーとじぇみに〜僕の妹〜』『とらぶる☆とらいあんぐる』(以上Ripe)『アキバ系彼女』『双子ノ母性本能』(以上G.J?)など多数。

OLEデビュー作『転娘!?』は
ドジっ娘だらけ
マリオ: さて、OLE新作の『転娘(てんむす)!?』ですが、発売はいつ頃の予定ですか?
小林: 現在は3月17日の予定です。
マリオ: 開発は順調に進んでいますか?
河野: キャラクターデザインと原画の部分で少し問題がありましたが、全体的には順調ですね。
マリオ: 声録りはこれからですか?
河野: あ、もう終わってます。主題歌の発注も。年末にデモムービーをアップする予定です。面白いシステムも入っていますよ。
マリオ: サイトも拝見しましたが、「運転モード」は「うんてんモード」と読んでいいんですか?
河野: そうです。
マリオ: ではそれぞれのシステムについてお聞きします。「運転モード」は、選択肢を選ばせて正解? を選ぶとうまくすっ転んで被害額が算出されるわけですけれども、これは攻略とどういう関係があるんですか?
小林: エンディングに関わると(攻略難易度が)難しくなるのでそれはありません。イベントに関して女の子たちのよりドジっ娘な面をリアルタイムに見ることが出来ます。
マリオ: つまりよりパンチラの回数が増えると。
小林: (笑)
河野: 端的に言ってしまうとそうなってしまいますね(笑)
マリオ: 被害総額が一定額を超えるとボーナスCGがあったりするんですか?
河野: あるんですか?<と小林氏を向く>
小林: いや、あくまでドジっ娘っぷりをリアルタイムにプレイヤーさんが感じてもらえるシステムなのでCGなどは予定してません。ただ、ぶっちゃけた話、言えば追加してくれるかもしれません(笑)
マリオ: じゃぜひ(笑)
小林: 何とかスタッフに伝えてみます(苦笑)
マリオ: ではここはひとつ「被害総額コンテスト」を…。
小林: (笑)
河野: 確かに、そういうのもアリだと思いますけどね。「わたしはこれだけ壊した!」みたいな。
マリオ: その場合は選択肢に応じて「被害小」「被害中」「被害大」となるわけですね(笑)
河野: 普通だと逆を選んで転ばせないようにするんでしょうけど、今回は「転ばせてナンボ」の世界です。
マリオ: けっこう鬼畜ですね(笑)
河野: そういう意味では(笑)
マリオ: 大被害につながるヒントみたいのはあるんですか?
小林: そういうのはないです。ユーザーさんにはもっと簡単に遊んでほしいので。
河野: ウチは開発途中でも「これがいい」と思ったことや、ユーザーさんから来るメールやハガキの要望が受けそう、面白そうならけっこう取り入れたりもするんですよ。
マリオ: もうひとつお聞きしたいのですが、「おいでおいでモード」について、サイト上ではいまいち操作方法がわからなかったんですが。
河野: キャラクターが追っかけてくるのは決まっている上で、これも選択肢と一緒で、主人公がどっちへ逃げるかを選んで、それによって動いているキャラクターが例えばビルにぶつかって破壊とか、そういうのを見せます。
マリオ: 操作するのは主人公になるわけですね?
河野: 運転モードとは逆に、主人公を動かしてドジっ娘たちを誘導する形ですね。
マリオ: 誘導したドジっ娘たちの前にバナナの皮があるとか。
河野: バナナの皮って(笑) もう少し大それたものですね。車に轢かれるとかガソリンスタンドの横を通ったらスタンドが爆発するとか(笑)
マリオ: 転ばせるとイイことがあるんですか?
小林: 転ぶ女の子のドジっぷりがイイことです(笑)
河野: 「運転モード」も「おいでおいでモード」と同様に女の子たちのドジ具合の可愛らしさをリアルタイムにプレイヤーさんたちが体験してもらえるようになっているシステムなんですよ。
マリオ: 特にフラグやパラメーター調整には影響しないと?
小林: 今のところそうです。
河野: 最近そうですけど、静止画ではなく、動いている画面で「リアルにこんなことが起きてます」みたいなことをうまく表現できれば…というのが2つのモードの目的です。普通のアドベンチャーゲームみたいな形では終わらせたくありませんので。
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主人公がヒロインたちに助言して転ばせる(!?)「運転モード」

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主人公を動かしヒロインたちのドジを見守る「おいでおいでモード」

2DCGと変わらぬクオリティのアニメ
「テック@フルアニメーション」
河野: ウチの最近のゲームがそうなんですけど、「テック@フルアニメーション」という、2DCGのクオリティのまま動かすとか。
小林: 今までのゲームはアニメ部分だけセルアニメーションなのが多かったじゃないですか。そうではなくて、2DCGをそのままアニメーションさせるんです。
マリオ: なるほど。
小林: 一番初めは2005年6月に発売したMBS TRUTHの『ふたりでマーヴルしちゃいます!』で、実験的に部分アニメーションを入れたんです。そして部分的にではなく、画面全体が動くタイプを、9月発売のSQUEEZの『炎の孕ませ転校生』で入れさせていただきました。
河野: それ以降では11月25日発売の『モノごころ、モノむすめ。』(May-Be SOFT)や12月16日発売の『もめっ!乳姉妹かていきょうし11人』(MBS TRUTH)にも入ってますし、もちろん今回の『転娘!?』にも。その点で他のメーカーさんとはひと味違ったエッチシーンやイベントを見せていきたいなと。
マリオ: アニメーションについてユーザーさんの評判はどうでしょう?
小林: 非常にいいですね。
河野: 2004年5月発売の『双子ノ母性本能』(G.J?)のときに乳揺れだけあって。あれは今と扱いも全く違いますが、アニメーションがあるだけでも評価が高かったんです。そこで、より画質を落とさず、CGと同じ形で、違和感なく極力自然な動きになるようにと。
小林: アニメーションをムービーファイルにしたときに、容量を抑えてもきれいにアニメーションできるようプログラムも改良しています。将来的にはプログラムで制御できるようにはしたいですね。
マリオ: そのためには(ユーザーの持つパソコンの)マシンパワーが上がらないと難しい部分もありますよね?
小林: いや、でもできるだけ低いスペックで動かせるよう、弊社のプログラマーたちが調整しています。ここ2年くらいでスタッフも強化して、プログラム自体も大きく進歩してます。
河野: アニメーション等を使っていなかった去年のソフトから、それほど大きくスペックについては上げないようにしています。必須スペックについてはほとんど変わっていないんですよ。
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このCGのまま全体が動くんです。

ユーザーにとって
「サプライズ」となるものを
マリオ: 実際、各ブランドのユーザー層はそれぞれ違うんですか?
河野: 違いますね。May-Be(SOFT)や(MBS)TRUTHは(年齢層が)高いですね。特にTRUTHはMS-DOSの時代から買われている方もいらっしゃるので、30代後半とか40代とか多いです。ただその中でも、最近は絵や企画によって、新規の若いユーザーさんが増えていますね。
マリオ: 『へんし〜ん!』(May-Be SOFT)とか?
河野: そうですね。ただ『アキバ系彼女』(2003年10月発売)からずっとG.J?が20代前半とか一番若い層を拾ってますね。「凌辱(ブランド)じゃないからですか?」とも言われるんですが、『双子ノ母性本能』のときもあまり変わりませんでしたので。どのブランドも共通して、基本的に20代後半が多いですね。
マリオ: OLEの最初のコンセプトは「萌え」でしたが、目指す方向はどこなんでしょうか?
小林: ブランドのコンセプトを決めるのは難しいんですが、テックアーツの全ブランドに共通して言えるのは、「わたしたちが作りたいものを作る」ではなく、「ユーザーさんが望むもの、楽しめるものを作る」ことです。
マリオ: 具体的に、ユーザーの要望などを吸い上げるシステムはあるんですか?
小林: 1年くらい前から始めたもので、まずメールマガジンがあります。うちのメールマガジンのスタッフがアンケート等を行うなどして意見を収集してるんですよ。
マリオ: 今回OLEができるきっかけも、ユーザーの意見なんですか? 例えば「佐野さんの絵で萌えを見たい」とか。
小林: (笑)
河野: 佐野の絵でやりたいならG.J?がありますし、同様に「あかざ」(注5)ならMay-Be(SOFT)、「望月望」(注6)なら(MBS)TRUTHがありますし。それらではできないことをOLEでやるということですね。
小林: 先ほど申し上げたこととは逆になるんですが、必ずしも「ユーザーが望むもの“だけ”」を作るわけじゃなくて、「ユーザーさんにとってサプライズになるもの」を提供したいと思っています。SQUEEZのアニメーションなんかもそのひとつです。
河野: ユーザーさんが思いもしなかったものを提示して、それを初めて見たユーザーさんが「これが自分のほしかったものだ」と思う、そういう考え方もひっくるめて、ですね。
マリオ: 『転娘!?』でのサプライズは…?
小林: それを言ってしまうとサプライズにならないので(笑)
河野: ある意味「テックアーツのゲームか?」と。別に期待を裏切るという意味ではなく、「面白いけど今までになかったな」という感じにしたいなと。
マリオ: 新ブランドというとプレッシャーも大きいですよね?
河野: そう…ですね。見えにくいですけど、ユーザーさんの期待や、社内的な不安もあります。
マリオ: サイトも11月18日にできたばかりですし。
河野: G.J?の更新と連動しているので、G.J?のファンも一緒に見てくれていると思うんですよ。その辺まだ更新したばかりで情報が少ないですが、ユーザーの反響の出足はまずまずだと思いますね。
マリオ: 確かに、ドジっ娘に特化したゲームはありそうでなかったですからね。
河野: うーん、あるとは思うんですけど、それを前面に押し出したゲームはなかったと思います。
マリオ: 眼鏡っ娘と一緒で、作品中必ずひとりはいるキャラクターだとは思いますが、それだけというのは…。
河野: 逆に全員それだとウザいんじゃないかと(笑) 正直あるとは思いますけどね。
小林: そこがサプライズであり挑戦ですね。
マリオ: そうならないようにキャラクター付けをそれぞれはっきりさせるとか?
河野: 同じドジっ娘でも、ユーザーさんの操作ひとつで(イメージが)変わってくるわけじゃないですか。仮に選択肢が3つあって、どれを選んでも転ぶにしても、派手に転ぶとか、普通に転ぶとかで違ってきますし。ドジっ娘が嫌いな人も好きになるかもしれない、ここまでやったらいっそ気持ちがいいかもしれないかなと。さっき言った「ここまでやったらウザい」を「ここまでやるといっそ気持ちいい」まで持っていければいいかなと。最近「ツンデレ系」が流行ですけど、「ツンドジ系」があってもいいんじゃないかと(笑) その辺はユーザーさんにお任せしますけど。
※注5
萌え系キャラのエロゲンガー。代表作は『へんし〜ん!』『モノごころ、モノむすめ。』(以上May-Be SOFT)など。

※注6
歌って絵の描ける原画家。代表作は『Sixty-Nine』『−スガタ−』『えらぶる〜えらぶ+らぶ×ダブルで〜』(以上May-Be SOFT)『未亡人〜ぬめり合う肉欲と淫らに濡れる蜜壺〜』『もめっ!乳姉妹かていきょうし11人』(以上MBS TRUTH)など。

地味に(笑)売れてます
小林: G.J?の次回作『妻とママとボイン』もすぐあとの春に控えていますし。
マリオ: サイトでも発表されていますね。
河野: 『姉とボイン』の同系作品ですね。
小林: よりアダルティックに(笑)
河野: ユーザーが佐野の絵に求めるのが年齢層高めの女性なんですよね。
マリオ: 今までの作品でもそうだったんですか?
河野: ヒロイン系よりもお姉さん系のキャラクターは(反響が)多いですね。「年上で大人の魅力があるのに可愛く見える」のが佐野の描くキャラの特性だと思うので、そこを活かした形で。
マリオ: ユーザーさんもそこに反応したんですか。
河野: G.J?はそういうユーザーが多いですね。『双子ノ母性本能』のときも「佐野の絵で凌辱が見たい」という要望が多かったので、ああいう形になったのもありますし。可愛いものを汚したいというか、お姫様ものに通じるものがありますね。
マリオ: なるほど。
河野: 次も売れるようにスタッフ一同頑張ってますよ(笑)
マリオ: 『姉とボイン』はどのくらい売れたんですか?
河野: 2万本ですね。
マリオ: すごいですね。
河野: ウチはなんだかんだ言ってそういうの多いですよ。『へんし〜ん!』も地味に2万本行きましたし(笑) 『アキバ系彼女』も廉価版含めると行きますし。
小林: あまり目立たないんですけど(笑)
河野: ウチあまり売れてるイメージがものすごくないんですよね(笑) 何本かは行ってるんですよ。ただ爆発力がないので。
マリオ: それは良い傾向じゃないですか?
河野: (ショップが)後伸びとか1年通して(売れ行きを)考えてくれているのを考えればありがたいことですね。
小林: テックアーツはユーザーさんと店舗様と取り巻く皆様に支えられておりますということで(笑)
河野: ハブにされないように(笑) 細々とやれればいいなと。
マリオ: いまスタッフは何人ほどいらっしゃるんですか?
河野: 40人くらいですね。
マリオ: 以前よりもかなり増えましたか?
河野: 昔は14、5人くらいでしたからね。
マリオ: しかも開発室がどんどん札幌駅に近づいている(笑)
河野: そのうちすすきの(注7)のど真ん中に(笑) 街に近づいていこうかと(笑) 社員的には良いか悪いかは分かりませんけど。
マリオ: 40人になって、これからどこへ向かうんでしょう? 最初のほうで全方位型みたいなことをおっしゃってましたが。
河野: そうしたいですし、これからどうなるかわからないですけど、ほかのメーカーさんがやっていないことや、目新しいことを提示していきたい、というのはあります。ただ全部を移動するわけじゃなくて、既存のものも用いたまま新しいことをやることも必要になってくると思います。
小林: もしかしたら2年後、テックアーツのゲームの声優にジャン・レノ(注8)が出ているかもしれませんよ?(笑)
河野: 出ないよ(笑)
マリオ: そもそも名前出して(公表して)大丈夫なのか?(笑)
河野: せめて主題歌を倖田來未(注9)が歌っているくらいで(笑)
マリオ: 趣味バリバリだ(笑)
小林: まあユーザーさんが「まさかこんなことをやるとは思っていなかった」というものを。
河野: 常にサプライズをやっていきたいですね。だからスタッフが多いからうんぬんではなく、やりたいことが増える=事前に人が増えている、という面はあります。
マリオ: 受け皿になれていることはすごいと思います。
河野: ただその中でもきちんと計画性がなければならないなと。ただ大きくして「売れませんでした」では済みませんし。
※注7
札幌の超有名な繁華街。飲み屋からソープランドまで夜の街にふさわしい店がそろう。










※注8
『グラン・ブルー』『ニキータ』『レオン』などリュック・ベッソン作品には欠かせない俳優。最近はハリウッド映画にも出演。下積み時代に日本人と働いた経験から少し日本語を話せる。

※注9
レコ大もとった、エロかわいい衣装で歌うことでも有名な女性歌手。

ゲームにつながることなら
なんでもやります
マリオ: 北海道のメーカーであることを自覚する瞬間はありますか?
河野: 流行りとかは東京から来るじゃないですか。だから時代に乗り遅れないというか…。
小林: 秋葉原での流行りをカバーするのは難しいですよね。
河野: そういうのに出遅れないようにしなきゃな、というのは中心部(東京)にいないメーカーさんが一番気にしていることだと思います。
マリオ: その中でテックアーツは独自路線を行くんですか? それとも流行をキャッチするんですか?
河野: 両方ですね。ただあまりにも流行りすぎていると飽和するので、そこで独自のものを出して逆に流行らせると。
マリオ: 実験的なことをするブランドとか中で分けているんですか?
河野: そこまではいかないですけど、テックアーツで新しいことをやるときは、だいたい最初はMay-Be SOFTでやるのが伝統ですね。
マリオ: May-Beの知名度があるからですか?
河野: それもありますし、ある程度老舗としての信頼度がありますから。だからそこでユーザーの反応を見ることは多いですね。
マリオ: その点ではOLEは例外的ですね。新しくブランドを興したわけですから。
河野: そうですね。でも逆に、既存の層があることが分かっていて、「これは絶対外れない」という自信があって立てたブランドなので、そんなに心配はしていません。
マリオ: では最後に、ユーザーにひと言お願いします。あとはOLEのことでも良いですし、大槍さんの『北へ。』(注10)みたいのが出したいとか(笑) あれば。
河野: 出したいわけではないんですけど、ホームページ展開でならありますよ。今メルマガとかありますけど、それとは別に、動画的なものでいろいろ宣伝するとか。なんか独自のもので、という考えはあります。
マリオ: なぜそういう考えに?
河野: メルマガ始めてユーザー数が増えたこともありますし…。
小林: ユーザーさんに出したゲームを買っていただくだけじゃなくて、それ以外の要素も提示しながら、ユーザーさんにウチを気にしてもらえればと。
河野: 「いろいろやってるメーカーなんだ」「こういうこともやってるんだ」と意識してもらえれば。ゲームだけじゃなくて、開発途中のシーンを見せることで「こんなふうにして作ってるんだ」という興味をひっくるめた上で何かやりたいなと。例えばメイドならメイド専門のサイトがあるじゃないですか。自社ですべてできるような感じにしたいですね。もちろん雑誌社さんやポータルサイトの力も必要なんですが、その中でも自分たちの会社でだけやっていることをもっと広げられたらいいなと。
※注10
ハドソンのコンシューマゲーム『北へ。〜White Illumination〜』のこと。1999年3月ドリームキャストで発売。2003年10月には2作目がPS2で発売。『白詰草話』『Quartett!』の原画などで有名な大槍葦人(『北へ。』での名義はNOCCHI)氏がキャラクターデザインを務めた。アニメ化もされたが、いろいろあったタイトル。

マリオ: つまりプリムヴェール(注11)には負けないぞと。
河野: いや、その、名指しで言うのは(笑)
小林: プリムヴェールは宇佐さんが頑張ってあそこまで大きくされたものじゃないですか。
河野: だから同じ路線ではなく、別の路線で何かできないかと考えてます。あと、OLEだけではないんですが、今後のテックアーツのタイトルはサプライズを必ず入れて行くということで、もしかしたら、ブランドが増えるかもしれませんし、全く別の分野に飛ぶかもしれません。ユーザーさんがアッと驚くようなことを考えていますので、大いに期待していただいても結構じゃないかなと。
マリオ: ユーザーがそう思える根拠が必要になるかと思いますが。
小林: それはここ1年のテックアーツのタイトルでユーザーさんが感じていただいている部分だと思うんですよ。それが『炎の孕ませ転校生』なり『モノごころ、モノむすめ。』なりの結果につながっていると思います。
河野: うすうす気づいているユーザーさんもいらっしゃるんですよ。「最近システムが新しくなりましたね」とか「企画の意図が変わってきました」とか。
マリオ: そういうはっきりとしたユーザーの意見も返ってくるんですね。
小林: 来ます来ます。メールで来たりもしますし、この前『モノごころ、モノむすめ。』を発売したときに「買って、やりましたけど、笑いがふんだんに盛り込まれていて面白かったです」といった、今までとは違う反応が多くなってきています。
マリオ: ただ「エロい、面白い、ヌけた」というのではなく?
河野: そうですね。あとは最近入れているアニメーションについてとか。なのでその延長上でこれからもどんどん要素を増やしていこうと。
マリオ: あとはスタッフの増大にちゃんとついていけるか。
河野: そうですね(笑) 増大もそうですが育成も。
小林: スタッフのひとりひとりが自覚を持って取り組んでいることが一番大きいですね。現状に満足せず、新しいことをやってほしいと思っていますし。私自身も今実感しておりますから。
河野: あとはユーザーさんに言いたいことは、期待してほしいと同時に、逆に力にもなっていただきたいので、メールなどでご意見ご希望をいただければ。
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どれもこれも美味しかったんですが、店内が暗いせいか
一部の写真のピントが合っていませんでした。…ごめんなさい。


※注11
札幌で最初にできたメイド喫茶。美少女ゲームメーカー「ブルーゲイル」の宇佐氏が経営している。すすきのから大通り〜JR札幌駅方面に戻る途中にあるアーケード街・狸小路の端にある。

◆◇◆RESULT◆◇◆
食事代19,140円、奢っていただきました!

【タイトル】転娘(てんむす)!?〜とにかくよく転ぶドジっ娘たち〜
【ブランド】OLE
【ジャンル】転びっぱなしアドベンチャー
【発売日】2006年3月17日
【税込価格】9,240円(本体価格8,800円)
【メディア】DVD-ROM
【対応OS】Windows 98/Me/2000/XP
【ストーリー】突然、目の前で派手に転ぶ少女。…パンツ見えてますけど。少女は地面に頭を打ったためか、少し記憶が飛んでいる様子。ムッとして主人公を睨む、少々気の強そうなその娘は、親切心で差し出した主人公の手をバシっと払い足早にその場から去っていった。
 翌日。主人公は大学で昨日の娘と再会するが、なぜか昨日のような尖った印象はなく、まるで別人のよう。彼女の名前は「藍原 転」。笑顔を浮かべて挨拶をする転を主人公は「かわいい」と思ってしまう。後にわかったが、どうやら転は転ぶ度に性格が変わってしまう女の子らしい。
 地面にお尻を打ち付け涙ぐみ、電柱に激突し、壁の隙間に挟まって出られない。メイドさんもお姉さんもお嬢様も、みんなみんなドジで…でもカワイイ。失敗や間違いだらけだけど、それでも一生懸命尽くしてくれるヒロインたち。「どこかちょっとヌケてる」放っておけない、守ってあげたいドジっ娘たちと織り成す転びっぱなしのラブコメストーリー。